第23卦 剝(はく)― 剥がれ落ちる/崩壊
卦辞(全体の意味)
衰退、崩壊、分解を表す卦である。かつて強固だったものが弱まり、失われていく時期だ。立場の不安定さ、外的圧力、脆さが表面化する。しかし破壊は自然の循環の一部でもある。古いものが崩れるからこそ、新しいものが生まれる余地ができる。賢者は避けられない衰退に抗わず、その後に訪れる変化に備える。
象(イメージ・象徴)
山が地の上にあるが、その基盤が侵食されている。これは不安定さの象徴である。安泰に見えたものが実は弱っている。役目を終えたものは、いずれ倒れるしかない。
爻ごとの解釈
(変爻は衰退の段階とその先を示す)
- 侵食の始まり ― 小さな損失は、大きな変化の兆し。
- 構造的な弱さ ― 核となる部分が崩れている。直視せよ。
- 損失は深まるが、終わりではない ― 慎重に耐えよ。
- 執着は崩壊を早める ― 抗わず受け入れよ。
- 転換は近い ― 崩壊の中にも新芽はある。
- 完全な崩壊 ― 手放してこそ再生が始まる。
第23卦の要点
- 衰退の循環
- 手放す勇気
- 再生への準備
第23卦を得たなら、終わりを恐れるな。不要になったものを手放せ。そこから必ず新しい流れが生まれる。
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